Wednesday, January 18, 2017 4:59 PM

サムスン李氏の逮捕認めず 韓国地裁が令状請求棄却

 ソウル中央地裁は19日、朴槿恵大統領の疑惑を調べる特別検察官の捜査チームが贈賄容疑などで請求したサムスン電子の李在鎔副会長(48)の逮捕状発付を認めず請求を棄却した。

 韓国最大の企業グループ、サムスングループは経営トップの逮捕をひとまず免れた。ただ捜査チームは、引き続き李氏と朴大統領による贈収賄事件の立件を目指す構えで、李氏を在宅起訴するか、補充捜査し再度逮捕状を請求する可能性もある。

 地裁は請求棄却の理由について、サムスン側が朴氏の親友、崔順実被告側に拠出した資金を賄賂とする立証の程度などから判断し、李氏を逮捕するには不十分だと指摘した。韓国最大企業の経営者の逮捕で経済に悪影響が出かねないとの懸念に配慮した可能性もある。(共同)