Wednesday, January 18, 2017 5:01 PM

19年まで年数回の追加利上げ イエレンFRB議長

 米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長は18日、カリフォルニア州サンフランシスコで講演し、政策金利のフェデラルファンド(FF)レートの誘導目標を緩やかなペースで上げていく必要性を強調、2019年末までに年数回の追加利上げを想定していると述べた。

 イエレン議長は米経済について、最大雇用に近い状況で、物価上昇率も目標の2%に近づきつつあると指摘。ただ、労働生産性の向上が遅いため、長期的な自然利子率が低いままだとして「急激な追加利上げは必要ない」と語った。19年末には現在予測している自然利子率の約3%に近づくとした。

 一方で「経済見通しが変われば、利上げペースも変わる」と述べ、トランプ次期政権の景気刺激策が経済見通しに影響することになれば、金融政策の調整も必要になるとの見方も示した。(共同)