Wednesday, January 18, 2017 6:20 PM

EU「英に敵意ない」 厳しい交渉を予想

 欧州連合(EU)のユンケル欧州委員長は18日、メイ英首相がEU離脱で欧州単一市場から完全に抜ける考えを示したことを巡り「われわれは(英国に)敵対的な気持ちは抱いていない」と述べ、英国とEUのため「公正な取り決め」を目指すと訴えた。フランス・ストラスブールの欧州議会で記者会見した。

 ただ、今春以降に始まる離脱協議は、英国を第三国として扱う異例の対応を取らざるを得ないため「とても、とても、とても難しい交渉となる」と強調。寂しいがベストを尽くすと話した。

 一方、トゥスクEU大統領は18日、欧州議会に対し、メイ氏のEU離脱を巡る演説は「欧州統合に対する温かみとバランス」があったと指摘。こうした語り口は「トランプ次期大統領より、(第2次大戦時の英首相)チャーチル氏にかなり近い」と、皮肉を交えつつ称賛した。(共同)