Wednesday, January 18, 2017 6:22 PM

オバマ氏、取引外交に苦言 最後の会見、新政権けん制

 オバマ大統領は18日、ホワイトハウスで任期最後の記者会見を行った。トランプ次期大統領が制裁解除と引き換えにロシアとの核軍縮合意に期待を示したことについて、「制裁はロシアが他国の主権を侵害したために発動された。混同するべきではない」と指摘。トランプ氏の「取引外交」に苦言を呈した。

 トランプ氏は英紙とのインタビューで、対ロシア制裁の見返りとしてロシアのプーチン大統領と大幅な核兵器削減で合意できると語っていた。

 オバマ氏は、制裁はロシアによるクリミア強制編入への対抗手段だと念を押した上で、「米国が基本的価値を守るために立ち上がらなければ、中国やロシアは野放しになる」と力説。核軍縮という全く別の問題を絡めて制裁を解除すれば、中露による一方的な現状変更が横行すると警告した。(共同)