Thursday, January 19, 2017 10:50 AM

タカタの法的整理を提案 有力スポンサー候補

 エアバッグのリコール(無料の回収・修理)問題に揺れるタカタの国内本社の再建で、出資を検討している有力な二つのスポンサー候補が法的整理を提案していることが19日、分かった。裁判所を関与させる法的整理により、全体で1兆円規模に上る見通しのリコール費用のうち、タカタが負担する債務を早期に確定できると判断したとみられる。タカタは難色を示しており、調整は難航する可能性がある。

 法的整理を提案したのは、スウェーデンの自動車安全部品最大手のオートリブと、米自動車部品のキー・セーフティー・システムズ(KSS)。

 関係者によると、タカタは米国法人について米連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用申請を検討しているとみられる。国内本社に関しては、当事者間の話し合いで借金返済を免除したり猶予したりする私的整理による再建を主張している。(共同)