Thursday, January 19, 2017 10:54 AM

品格と責任を具現化 退任するオバマ大統領

 オバマ大統領は20日、2期8年の任期を終え、ホワイトハウスを後にする。2008年、「変革」を掲げて全米を熱狂させたオバマ氏だが、歴代大統領と同様、多くの過ちを犯し、厳しい批判も浴びた。看板政策である医療保険制度改革(オバマケア)をはじめ政権の評価は分かれる。ただ、オバマ氏ほど大統領としての品格と責任、優雅さを具現化した人はいない。

 米国民、世界の人々がこれからオバマ大統領を思い起こす時、どんな風景を頭の中に浮かべるだろうか。無論、人それぞれだろうが、15年6月、サウスカロライナ州で起きた黒人教会襲撃事件の犠牲者の葬儀でオバマ氏の取った行動は今も目に焼き付く。

 「神の恵みを見つけられたら何でもできる。もし恵みを手にできたら、何でも変えられる」と語り突然、賛美歌「アメージング・グレース」を歌い出した。驚いた参列者も歓喜の声を上げ、一緒に歌った。(共同)