Thursday, January 19, 2017 10:54 AM

トランプ政権発足へ 20日就任、逆風の船出

 昨年11月の大統領選で勝利したドナルド・トランプ氏(70)が20日、第45代大統領に就任し、共和党政権が8年ぶりに発足する。1期目として歴代最高齢、軍務や公職経験がないのも初めてで、異例ずくめの大統領だ。雇用創出など「米国第一」を掲げるが、支持率は記録的な低水準。就任式のボイコットが相次ぐなど逆風の中での船出となる。

 トランプ氏は任期が始まる20日正午(日本時間21日午前2時)に合わせ、首都ワシントンの連邦議会議事堂前で就任宣誓。演説で「米国を再び偉大にする」決意を示し、オバマ大統領からバトンを受け継ぐ。副大統領にはインディアナ州知事を務めたマイク・ペンス氏(57)が就く。

 「一つの中国」の原則に基づく従来の対中政策を無視して台湾の蔡英文総統と電話し、環太平洋連携協定(TPP)からの脱退やイラン核合意の見直しも掲げるトランプ氏の就任は、多極化が進む国際情勢に影響する。(共同)