Thursday, January 19, 2017 12:37 PM

保護主義拡大懸念せず 日銀の黒田総裁

 日銀の黒田東彦総裁は19日、トランプ次期大統領が自国経済を過度に優先する経済政策を採用するとの見方について「世界の経済、貿易を大きく損なうような保護主義が広がる可能性は少ないのではないか」と述べた。世界経済フォーラムの年次総会(ダボス会議)の会場で記者団に語った。

 理由として「米国、日本、欧州、中国もグローバルサプライチェーン(世界的な供給網)に組み込まれている」と説明した。トランプ氏が公約する大型減税やインフラ投資に関しては「米国経済の成長率を引き上げることは世界経済にとってはプラスだ」と指摘した。(共同)