Thursday, January 19, 2017 4:41 PM

新大統領、隣国公館で就任 ガンビア、軍事介入の恐れ

 西アフリカ・ガンビアで昨年12月の大統領選に勝利したアダマ・バロウ氏(51)が19日、隣国セネガルの首都ダカールにあるガンビア大使館で、新大統領に就任した。フランス公共ラジオが伝えた。22年間にわたって実権を掌握したジャメ氏は退陣を拒否し、近隣国が軍事介入を検討しており、緊張が高まっている。

 バロウ氏は「これはガンビア国家の勝利だ」と述べ、大統領就任の正統性を強調した上で「全ての軍兵士に兵舎にとどまるよう命令する」と語り、近隣国による軍事介入に抵抗しないように呼び掛けた。

 ジャメ氏は大統領選でいったん敗北を認めたが、その後に不正があったとして選挙のやり直しを求めている。西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)加盟国の首脳らによる退陣要請に反発し、17日には非常事態を宣言した。(共同)