Thursday, January 19, 2017 4:42 PM

強いドル「長期的に重要」 次期米長官、悪影響に対処

 トランプ次期大統領が財務長官に指名したスティーブン・ムニューチン氏は19日、議会上院の指名承認公聴会で証言し「強いドルは長期的に重要だ」と表明した。トランプ氏のドル高けん制発言で、ドルが円に対して急落するなどしたため軌道修正を図った。ドル高による短期的な悪影響には対処する考えも示した。

 ムニューチン氏は「ドルは最も魅力的な通貨で、海外から米国に投資を呼び込んでいる」と指摘。世界で最も広く利用される基軸通貨の地位を守るため「強いドルは国益に沿う」としてきた米国の為替政策に変更はないことを強調した。

 一方、足元のドル相場は「とても強い」との認識も表明。ドル高による悪影響から「米国の企業を守り、海外に移転しないようにしなければならない」と語った。(共同)