Friday, January 20, 2017 10:03 AM
TPP漂流、中国に好機 弱まる米の影響力
米国のトランプ新大統領就任で環太平洋連携協定(TPP)の漂流は避けられない。経済発展が著しいアジア太平洋地域との連携を強めようとしたオバマ政権の戦略は覆され、米国の影響力が弱まるのは必至。自国に有利な経済ルールを作りたい中国の好機になりそうだ。
TPPの発効には参加12カ国で経済規模が最も大きい米国の議会承認が必要だ。トランプ新政権がTPPから離脱することで、参加国の国内総生産(GDP)の合計が世界全体の約4割を占める巨大経済圏の構想はお蔵入りとなる。
米国と世界経済の覇権を争う中国はTPPの頓挫を横目に、主導する東アジア地域包括的経済連携(RCEP)の交渉に力を入れる方針。RCEPは日本、中国、韓国や東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟10カ国など計16カ国が参加するが、米国は入っていない。(共同)
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