Friday, January 20, 2017 10:06 AM

空自の緊急発進、883回 昨年4〜12月、過去最多

 防衛省は20日、領空侵犯の恐れがある外国機に対し、航空自衛隊の戦闘機が昨年4〜12月に緊急発進(スクランブル)した回数が883回となり、この時期として過去最多を更新したと発表した。中国機が約73%を占めた。このペースで推移すれば、2016年度全体ではこれまで最多だった944回を超えるのは確実で、初めて1000回を超える可能性が高い。

 中国機が大幅に増えて644回となり、年度ベースで過去最多だった15年度の571回を既に上回った。昨年12月には中国初の空母「遼寧」やフリゲート艦が沖縄本島-宮古島間を通過。この際、フリゲート艦から発艦した哨戒ヘリコプターが宮古島の周りの領海から約10キロまで接近し、空自がスクランブルするなど緊張が高まっている。

 中国機に次いで多かったのはロシア機の231回。ほかに台湾機が6回、その他が2回。中国は戦闘機、ロシアは情報収集機が多かった。(共同)