Friday, January 20, 2017 6:22 PM

農産品開放、交渉難航か 日欧EPA首席会合終了

 日本と欧州連合(EU)は20日、ベルギーのブリュッセルで開いていた経済連携協定(EPA)の首席交渉官会合を終えた。日本の外務省当局者は、17日に始まった会合で物品関税や政府調達など7分野を集中議論したと説明。EU筋はチーズなど農産品を巡る日本市場の開放が依然最も難しい問題と指摘し、この分野の交渉難航を示唆した。

 双方は事務レベルの接触を続け、首席交渉官会合を近く再開したい考え。大枠合意への環境が整えば、2月上旬に閣僚交渉に格上げする案も浮上している。日本側当局者は「可能な限り早期の大枠合意を目指し最大限努力する」と話している。

 欧州では3月以降、オランダを皮切りに主要国で国政選挙が相次ぐ。EU側は欧州が本格的な政治の季節に入る前に合意したい考えだ。(共同)