Monday, January 23, 2017 10:41 AM
iPS細胞提供を一部停止 試薬取り違えの可能性
京都大は23日、再生医療用に備蓄した人の人工多能性幹細胞(iPS細胞)を外部の研究機関に提供するストック事業で、提供を一部停止すると発表した。
iPS細胞作製の際の試薬を取り違えた可能性があるため。記者会見した京大iPS細胞研究所の山中伸弥所長は「多額の研究費をかけ作った細胞を提供できなくなった。非常に反省している」と謝罪した。
iPS細胞を利用する際、患者自身の細胞から作ったiPS細胞を組織や細胞に変化させて移植すれば拒絶反応は起きないとされるが、時間や費用がかかる。このため、拒絶反応が起きにくいiPS細胞を作って備蓄し、広く迅速に提供するストックを構築している。(共同)
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