Monday, January 23, 2017 12:44 PM

TPP離脱の大統領令署名 トランプ氏「素晴らしい」

 トランプ大統領は23日、ホワイトハウスで環太平洋連携協定(TPP)離脱に関する大統領令に署名した。離脱は「米国の労働者にとって素晴らしいことだ」と述べた。日米を中核とするTPPの枠組みは崩壊し、協定は発効しない。署名に先立つ企業経営者らとの会合でトランプ氏は、日本の自動車市場を「不公平」と批判し「話し合わなければならない」とした。

 トランプ氏は、TPPから離脱し、各国と個別に通商協定を結ぶと訴えてきた。2月にも見込まれる安倍晋三首相との首脳会談で、2国間協定の締結を打診したり、日本への自動車輸出の促進や、日本との間の貿易赤字削減に向けた協議を呼び掛けたりする可能性がありそうだ。

 TPPは12カ国で最も経済規模が大きい米国の議会承認が発効の条件になっている。トランプ氏は承認案を議会に提出しないことで発効を阻止するとみられ、これを事実上の「離脱」と表現しているようだ。(共同)