Tuesday, January 24, 2017 10:13 AM

次期財務長官ドル高けん制 「経済に悪影響も」

 ブルームバーグ通信は23日、トランプ政権の財務長官に指名されたムニューチン氏が米上院に宛てた書簡で「過度のドル高が短期的には経済に悪影響を与える可能性がある」との見解を示したと伝えた。これまで「強いドルは国益に沿う」との米国の為替政策を維持すると表明していたが、ドル高をけん制した。

 書簡は19日に行われた上院の指名承認公聴会を受け、上院から追加で受けた質問に答えたもの。

 トランプ大統領はムニューチン氏の公聴会を前に、米紙のインタビューで「われわれの通貨は強過ぎる」と述べ、ドル相場を安値に誘導する可能性にも言及。ムニューチン氏は19日の公聴会で「強いドルは長期的に重要だ」と証言していたが、トランプ氏の発言に配慮した可能性もある。(共同)