Tuesday, January 24, 2017 6:25 PM

トランプ氏は通訳泣かせ 論理矛盾、話題脱線多く

 トランプ大統領の演説は通訳泣かせー。トランプ氏の発言や演説は内容や文法が単純だが、理屈や文脈にしばしば矛盾があり話題が飛ぶなど、外国語に翻訳する通訳らが苦労している。ワシントン・ポスト電子版が24日までに伝えた。

 フランス語通訳のベランジェール・ビノさんは、トランプ氏のくだけた構文やボキャブラリー不足、繰り返しの多用が理由で、論理的な言語であるフランス語で意味が通るようにするのは難しいと話す。「彼自身が何を話そうとしているか分かっていないと感じることが多い」という。

 東京在住の翻訳家アグネス・カクさんも、トランプ氏は「本題から外れ漂流する」ことが多く、ポイントをつかむのが困難だと指摘した。歴代の大統領は演説が扇動的になりすぎず、世界の人々に理解されるよう心を砕いたが「彼は気にしていないだろう」と語った。(共同)