Tuesday, January 24, 2017 6:25 PM

米紙、TPP離脱を批判 「安倍首相の敗北」とも

 24日付の米主要紙は、トランプ大統領が環太平洋連携協定(TPP)から離脱する大統領令に署名したことを軒並み1面で報じた。米国の国益を損なうと批判する論調が目立ち、「中国の勝利、安倍晋三首相の敗北」(ウォールストリート・ジャーナル)と日本政府の誤算を取り上げた論評もあった。

 ウォールストリート紙は社説で、日米など12カ国によるTPPが失敗に終わったことは「米国が世界貿易を主導する立場から退くことを象徴している」と指摘。トランプ大統領が翻意する見込みはないとみて「安倍氏にはプランB(代替案)が必要だ」とした。アジア太平洋諸国は貿易ルールづくりで中国になびくとも予測した。

 USAトゥデーは「TPPは米国がアジアで経済的な影響を拡大し、中国の影響を制限する最良の希望だった」と残念がった。一方、雇用を奪うとTPPに反対してきた労働団体トップの歓迎コメントも掲載した。(共同)