Wednesday, January 25, 2017 11:34 AM

中古衣料販売サイトが繁忙期〜ホリデイギフトの処分で

 ホリデイシーズンに贈られたものの不要なギフトなどを処分する消費者が増え、アパレル委託販売(コンサインメント)や中古衣料販売ウェブサイトの取扱量が急増している。

 ウォールストリート・ジャーナルによると、スワップ・コム(Swap.com)では200人のフルタイム従業員が10時間シフトを組み、総面積がフットボール場6つ分もあるシカゴ近郊の巨大倉庫で、売り手から送られた大量の荷物の開封、写真撮影、値段付けなどに追われている。2016年1月はタグ付きの新品として販売した商品の数が月平均を約25%上回り、同社は17年も同様かそれ以上を見込んでいる。

 スワップは4年前にフィンランドで設立され、16年にシカゴへ拠点を移した。12月には2000万ドルの資金を調達し、設立以来の調達額は約5000万ドルに到達。その一部はマーケティング・スタッフの強化などに投じている。

 中古ファッション販売アプリケーションのポッシュマーク(Poshmark)は、ホリデイシーズンにもらった物を処分する人が増えるこの時期が最もにぎわうといい、3月までは掲示する商品数が前年同期の2倍に増えると予想している。4年前からこのアプリを使ってほとんど着ていないホリデイギフトの服を処分しているというテキサス在住のスザンヌ・キャノンさんは「大体ホリデイの後はいつも懐が苦しいため、ポッシュマークはお小遣い稼ぎに最適」と話している。

 09年に設立された古着販売サイトのスレッドアップ(ThredUP)も、売り手が商品を送る際に必要な専用袋(白地に緑のドット入り)のリクエスト数が12月に前月の2倍に増え、1月はタグ付き新品の受け取り数が25%以上増加すると見ている。

 全米小売業協会(NRF)によると、ホリデイ期間中に購入された商品の返品率は、全体では約10%、オンライン購入品では30%に上る。ユーロモニターの衣類・靴リサーチ責任者は「使い捨て文化は徐々に衰退している」と話した。古着を含むインターネットのアパレル小売り売上高について、ユーロモニターは16年の529億ドルから17年は596億ドルとなり、20年には788億ドルに増えると予想している。