Wednesday, January 25, 2017 11:36 AM

過激発言で白人の支持拡大 「麻薬と犯罪持ち込む」

 「メキシコ移民は麻薬や犯罪を持ち込んでくる」。差別的発言を繰り返してきたトランプ大統領。過激な主張は激しい批判を浴びた一方で、生活苦を実感する白人労働者層の共感を呼び、支持を拡大。番狂わせの大統領選勝利につながった。

 当初、泡沫候補と思われていたトランプ氏は2015年6月の出馬表明演説で「(移民は)麻薬や犯罪を持ち込んでくる。彼らはレイプ犯だ」と主張。「中国、日本、メキシコから雇用を取り戻す」と訴えた。

 16年7月の共和党の大統領候補指名受諾演説でも「不法移民、犯罪者、違法薬物の流入を食い止めるためメキシコ国境に巨大な壁を造る」と従来の主張を繰り返した。自身のビジネスを巡って訴えられた民事訴訟を担当するメキシコ系米国人判事を「メキシコ出身だから私を憎んでいる」とこき下ろしたことも。(共同)