Wednesday, January 25, 2017 11:36 AM

米抜きTPPを否定 カナダ外相

 カナダのフリーランド外相は24日、米国の環太平洋連携協定(TPP)離脱を巡り「TPPは米国抜きでは発効しない」と述べ、米国以外の参加国で新たな通商協定を結ぶことに否定的な考えを示した。ロイター通信が報じた。

 カナダは米国、メキシコと北米自由貿易協定(NAFTA)を結ぶなど米国と経済的なつながりが強い。フリーランド氏の発言には、米国が通商面で孤立することで、カナダ経済に悪影響が及ぶことを避ける狙いがありそうだ。

 TPP参加国では、オーストラリアのターンブル首相が「米国を失うのは大きな痛手だが、貿易は死活的に重要だ」と米国以外の11カ国での協定締結に前向きな姿勢を示す。ニュージーランドのマクレー貿易相も同様の考えを表明している。(共同)