Wednesday, January 25, 2017 11:37 AM

今度は環境派と全面戦争 就任後、矢継ぎ早の攻勢

 発足5日目(Day5)を迎えたトランプ政権は24日、前政権が認めなかった石油パイプラインの建設を認めるなど、環境より国内産業育成を優先する姿勢を鮮明化、環境保護派とも「全面戦争」に突入した。「無駄話の時間は終わり、行動する時だ」と就任演説で宣言した通りの矢継ぎ早の攻勢に、米メディアの間では「公約を全て実行するつもりだ」と驚愕する声が出始めている。

 「誰も聞いたことがないような理由で環境上の(建設)許可が得られない。全く狂っている。われわれは皆さんに(すぐ)許可を出すつもりだ」。トランプ大統領は24日朝、ホワイトハウスに米自動車メーカー首脳らを招いた朝食会で高らかに言い放った。

 もともと選挙期間中「温暖化はでっち上げ」と主張してきたトランプ氏。新しい環境保護局(EPA)長官に、環境規制に極めて消極的で「EPAの敵」と呼ばれてきた人物をわざわざ指名したほどだ。(共同)