Wednesday, January 25, 2017 4:43 PM

対馬仏像引き渡しで判決 韓国、寺が所有権主張

 長崎県対馬市の観音寺から2012年に盗まれ韓国に持ち込まれた同県指定有形文化財「観世音菩薩坐像」について、元の所有権を主張する韓国の浮石寺が韓国政府に対し、像を日本に返還せずに同寺へ引き渡すよう求めた訴訟の判決が26日、大田地裁で言い渡される。

 像を巡り大田地裁は13年2月、中部の瑞山にある浮石寺の求めに基づき、韓国政府による日本への返還を差し止める仮処分決定を出した。だが、本訴訟が起こされないまま3年が経過し、韓国政府は国内法上、仮処分取り消しを申請できる状態となっている。

 日本側は、浮石寺の訴えが退けられた場合、韓国政府が像の返還に動きだす可能性もあるとみて判決を注視している。(共同)