Thursday, January 26, 2017 10:09 AM

英シティーの拠点縮小へ EU市場離脱で金融大手

 欧米の大手金融機関が、ロンドンの金融街「シティー」に持つ拠点の縮小に乗り出す。英国は欧州連合(EU)離脱に当たり欧州単一市場からも離れる方針を表明。これに伴い、金融各社は欧州大陸に新たな足場を確保する必要をより切実に認識するようになったためだ。

 「想定より多くの人員を移すことになりそうだ」。JPモルガン・チェースのダイモン最高経営責任者(CEO)は18日、米テレビに語った。同氏はこれまで、EU離脱の際には英国の従業員の4分の1に当たる4000人を異動させるかもしれないと説明してきた。

 ゴールドマン・サックスに関してドイツ紙は、ロンドンの人員を3000人に半減させる計画だと報じた。ドイツ・フランクフルトへ最大1000人の異動を検討、ニューヨークなどにも移すという。(共同)