Thursday, January 26, 2017 10:09 AM

中国、取材規制強化を検討 外国メディアも対象

 中国政府が外国メディア記者による中国国内での取材について、現在よりも大幅に規制を強化するよう条例を改定し、来月にも公布する方向で検討していることが26日、分かった。複数の関係筋が明らかにした。

 最高指導部メンバーが大幅に入れ替わる共産党大会を今年後半に控え、習近平指導部は権力掌握にとって「不都合な真実」が報道されないよう、外国メディアに対する監視を強化して取材を妨害する狙いだ。規制に従わず独自取材を行った記者を、当局が拘束する事態も起きそうだ。

 中国政府は1990年に施行した「外国記者管理条例」によって、記者が地方に出張して取材するには「地元政府担当部門の同意」を得る必要があると規定していたが、2008年8月の北京五輪開催に合わせ07年1月から「取材対象の同意」があればできると変更し、規制緩和した。(共同)