Thursday, January 26, 2017 10:10 AM

旧宮家の皇籍復帰も選択肢 首相、皇位安定継承巡り

 安倍晋三首相は26日の衆院予算委員会で、皇位を安定的に継承する方策として、戦後に皇籍を離れた「旧宮家(旧皇族)」の復帰が選択肢になり得るとの認識を表明した。「これも含めて今後議論してもらえれば、また検討していきたい」と述べた。天皇陛下の退位を巡る論議とは切り離す考えも示した。民進党の細野豪志氏に対する答弁。

 首相は第2次政権発足前、月刊誌で「女性宮家」創設などへの反対を表明し、旧宮家の皇族復帰や、旧皇族の男系男子を現在ある宮家の養子に迎えることを唱えた。細野氏が考えに変わりがないかをただしたのに対し「いま考え方を述べることは控える」とする一方で「一つの選択肢としてあり得るのではないかと考えていた」と語った。

 皇位継承の維持に関し「男系継承が古来例外なく維持されてきたことの重みなどを踏まえつつ、今回の(退位の)議論とは切り離して引き続き検討したい」と述べた。(共同)