Thursday, January 26, 2017 10:12 AM

シリア難民、受け入れ禁止 米、現地の軍事関与強化

 トランプ大統領はテロ対策を念頭にシリアからの難民受け入れを無期限に禁止し、他地域の難民も120日間入国を認めない大統領令の検討に入った。米メディアが25日、一斉に報じた。シリアについては現地における米軍の関与強化に備え、内戦を逃れた市民のため「安全地域」を設定する大統領令も検討中という。

 米国へのシリア難民受け入れを拡大し、シリアへの軍事関与に抑制的だったオバマ前政権からの全面的な政策転換を意味する。トランプ氏は「安全地域」の設定を通じ、難民の国外流出を防ぎたい考え。

 ウォールストリート・ジャーナル紙などによると、米政府が最大11万人を計画していた今年の難民受け入れ数について、トランプ政権は5万人まで削減する考え。シリアやイラク、イランなど特定の7カ国の国民についてはテロの恐れがあるとして、入国ビザの発給を30日間停止する措置を検討している。(共同)