Thursday, January 26, 2017 10:14 AM

「米国第一」大統領令続々 オバマ時代の脱却急ぐ

 「米国第一」を掲げたトランプ大統領が20日に就任して1週間。新大統領が急ぐのは「オバマ時代」からの脱却だ。大胆な公約を実行に移す大統領令を次々に出して前政権の政策を転換、新たな時代の到来を内外に印象付けている。一方でトランプ氏の政策や言動に抗議する大規模なデモが全米に拡大。メディアとの関係は早くも対決色を帯びるなど、大荒れの船出となった。

 トランプ氏は就任初日に環太平洋連携協定(TPP)離脱や、医療保険制度改革(オバマケア)の撤廃に向けた措置を発表。環境保護のため前政権が認めなかった石油パイプラインの建設承認も政策転換の一環だ。

 「大統領として、米国民の命を守ることが最大の責務だ」。メキシコ国境への壁建設を伴う不法移民対策を打ち出した25日には、大統領令に署名している写真をツイッターに投稿。「働く大統領」のアピールに躍起だ。(共同)