Thursday, January 26, 2017 4:53 PM

ゆうちょ、個人融資に参入 政府と2月にも認可協議

 ゆうちょ銀行が個人向け融資に本格的に参入する方向で最終調整に入ったことが26日、分かった。政府と2月にも個人向けカードローン事業の認可に向けた正式協議に入る。ゆうちょ銀行が直接、個人向け貸し出しを手掛けるのは初めて。日銀のマイナス金利政策などによる超低金利で多額の貯金運用に苦しんでおり、政府もゆうちょ銀行の収益源を拡大する必要があると判断したとみられる。

 早ければ2018年度中にも事業を始めたい考えだ。ただ、システム構築に時間がかかるため、19年度以降になる可能性もある。ゆうちょ銀行は金融機関の少ない地域にも拠点があり、利用者にとっては便利になる。カードローンは他の銀行も力を入れており、ゆうちょ銀行の参入で競争が一層激しくなりそうだ。

 ゆうちょ銀行は12年9月、金融庁と総務省に対し、カードローンや住宅ローン、法人向け融資の拡充といった新規業務の認可を申請した。しかし、これまで他の金融機関から民業圧迫との批判が出されたこともあり、本格的な貸し出し業務ができなかった。(共同)