Friday, January 27, 2017 10:17 AM

米、対日通商協定要請へ 2月の首脳会談で議論

 トランプ大統領が環太平洋連携協定(TPP)に代わり、安倍晋三首相に日米間の新たな通商協定の締結を要求する見通しとなった。ワシントンで2月10日に開く方向で調整中の日米首脳会談で議論する意向を示しているという。ロイター通信がトランプ政権高官の話として26日報じた。トランプ氏は日本が重視する自動車や農産物などの分野で一段の市場開放を求めるとみられる。為替を巡り強硬姿勢を示しており、交渉開始で合意しても協議は難航必至だ。

 同氏は26日の演説で2国間の通商協定に「極めて厳しい為替操作防止の規定を入れる」と話し、日本との交渉で為替問題を取り上げる可能性もある。安倍首相は交渉に応じるか難しい判断を迫られそうだ。

 日米両政府は27日、2国間の通商協定交渉を視野に本格的な準備に入った。TPPに代わるこの交渉は首脳会談の主要議題となるため、体制づくりを急ぐ。両首脳が交渉入りで合意すれば自動車や農業に加え、為替問題も焦点になり、日本側にとって厳しい交渉になることが予想される。(共同)