Friday, January 27, 2017 10:18 AM

工場撤回の費用2億ドル フォード、メキシコで

 自動車大手フォード・モーターは26日、メキシコ工場の新設を撤回したことに伴う費用として、2016年10〜12月期決算に2億ドル(約230億円)を計上したと発表した。メキシコ工場の新設を巡っては、雇用流出につながるとしてトランプ大統領が就任前に名指しで批判し、フォードが今月3日に撤回を発表していた。

 2億ドルは、建設予定地などにインフラを整備していた地元州政府への補償や、予定地を自然な状態に戻すための費用としている。フォードは16億ドルを投じて18年に新工場の稼働を始め、米国から小型車の生産を移管する予定だった。

 マーク・フィールズ最高経営責任者(CEO)は26日の電話会見で、今後の生産態勢について「新工場を建設する計画はない」としたが、複数の既存工場を拡張していると説明した。(共同)