Friday, January 27, 2017 10:19 AM
東芝、原発事業縮小へ 巨額損失で戦略転換
米原発建設で最大7000億円の損失が見込まれる東芝の綱川智社長は27日記者会見し、これまで主力事業の一つだった原発事業を大幅に見直す考えを示した。海外を中心に事業の縮小を視野に入れる。巨額損失を出した事態を重く受け止め、戦略を大きく転換する。2017年3月期での債務超過を回避するため、27日開いた取締役会で、3月31日をめどに半導体事業を分社化することを決めた。
これまで電力事業の中に入っていた原発事業を独立させて社長直属の組織に再編し、管理を強化する。原発事業は保守や廃炉などを中心に据え、安定した収益が出るように変えていく。他社との再編などを念頭に分社化に踏み切るかが今後の焦点になりそうだ。
30年度までに65基の原発を受注する目標の下方修正も迫られそうだ。国の原発政策の一翼を担ってきた東芝の伝統事業は節目を迎えた。(共同)
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