Friday, January 27, 2017 10:19 AM

補正予算案が衆院通過 自公維賛成、31日にも成立

 衆院は27日夜の本会議で、税収見積もりの下方修正を盛り込んだ2016年度第3次補正予算案を自民、公明両党と日本維新の会などの賛成多数により可決、参院に送付した。参院予算委員会は30、31両日に安倍晋三首相と全閣僚が出席して補正予算案に関する総括質疑を実施。与党は31日に参院で成立させ、2月1日から17年度予算案の審議入りを目指す。

 首相は27日の衆院予算委員会で、憲法改正を巡り「決めるのは国民だ。国民が国民投票で選択する権利にふたを閉めていいのかという問題意識がある」と述べ、改憲発議に向けた国会論議の進展に期待を表明した。

 政府が「働き方改革」の一環で検討中の残業規制に重点を置く長時間労働抑制策について、労働時間の規制緩和を盛り込んだ労働基準法改正案とは矛盾しないとの見解を示した。「労基法改正案は働き過ぎを防止するための策を講じている。現在検討中のものと整合性があり、いずれも必要だ」と語った。政府内でも「二つの政策の方向性が違う」(関係者)との声が出ていた。(共同)