Friday, January 27, 2017 4:56 PM

トランプ政権の出方見極めへ 31日からFOMC

 米連邦準備制度理事会(FRB)は31日から2月1日にかけて、トランプ政権の発足後初の連邦公開市場委員会(FOMC)をワシントンのFRB本部で開き、新政権の経済政策の方向性や想定される影響について議論する。昨年12月の前回FOMCで1年ぶりに政策金利を引き上げたばかりでもあり、新政権の出方を見極める構えで、市場では今回は追加利上げはないとの見方が大勢だ。

 昨年7〜9月期の米経済成長率は南米向けの大豆輸出の大幅増や堅調な個人消費に支えられ3.5%と2014年7〜9月期以来の高い伸びとなった。10〜12月期は、輸出に反動減が出た上、年末商戦の時期にもかかわらず個人消費の勢いも鈍り、成長率は速報値で1.9%と市場予想の2.2%を下回った。

 しかし、米経済について「緩やかに、かつ確実に成長している」(ブレイナードFRB理事)とするFRBの見方は変わらないとみられる。FRBが政策運営で注視する雇用や物価の状況が、目標に向けて進展しているからだ。(共同)