Monday, January 30, 2017 10:18 AM

ミサイル防衛体制を強化 日米防衛相、対北朝鮮

 日米両政府は、2月4日に予定する稲田朋美防衛相とマティス米国防長官との初会談で、北朝鮮の核・ミサイル開発が「新たな段階の脅威」になっているとして、日米の弾道ミサイル防衛体制の強化を確認する方向で調整に入った。南シナ海で軍事拠点化を進める中国への懸念を共有し、連携対処することでも一致する見通しだ。関係者が30日、明らかにした。

 政府は、マティス氏が初の外国訪問先として韓国と日本を選んだことを踏まえ、日米韓3カ国の安全保障分野での協力を強化。米軍の最新鋭迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の韓国配備を支持し、韓国に翻意を迫る中国をけん制したい考えだ。

 日米防衛相会談では、ミサイル防衛強化に絡み、日本が検討課題とするTHAADや地上配備型イージスシステムの導入を巡り協議。米国が「核の傘」による抑止力の提供で日本の安全を保障する「拡大抑止」の重要性も確認する見通しだ。(共同)