Monday, January 30, 2017 10:18 AM

ソニー、1100億円損失 市場縮小で収益見通し下げ

 ソニーは30日、映画事業で1121億円の損失を計上すると発表した。今後、映画のDVDやブルーレイディスク(BD)などの販売市場が想定よりも早く縮小すると判断し、将来の収益見通しを引き下げた。2月2日発表の2016年4〜12月期連結決算で、本業のもうけを示す営業損益に盛り込む。

 ソニーは17年3月期の営業損益を2700億円の黒字、純損益は600億円の黒字と予想している。今回計上する損失の業績見通しへの影響は、保有株式の売却益が別に発生するため「精査中」としている。2日に発表する見通しだ。

 損失は主に、1989年に買収したコロンビア・ピクチャーズ・エンタテインメント(現ソニー・ピクチャーズエンタテインメント)に関するもの。市場縮小をにらんで事業価値を当初より低く見直したことを受け「減損処理」を実施した。(共同)