Monday, January 30, 2017 10:19 AM
溶融核燃料か、初撮影 原子炉直下に堆積物
東京電力は30日、福島第1原発2号機の原子炉格納容器内のカメラ調査を実施、原子炉直下にある格子状の作業用足場の上に黒っぽい堆積物があるのを初めて撮影し、画像を公開した。第1原発事故で溶け落ちた核燃料(燃料デブリ)の可能性があり、東電が分析を急いでいる。公開画像では、格納容器内は本来の姿から大きく変わっており、メルトダウン(炉心溶融)を起こした事故のすさまじさとデブリ取り出しの難しさを突き付けた調査結果だ。
事故から間もなく6年となるが、周囲の構造物を巻き込んで溶け落ちたデブリの実態はこれまで全く不明で、東電は、確認できれば、廃炉作業で最重要な燃料取り出しに必要な技術開発につなげたい考えだ。
東電福島本社の石崎芳行代表は記者会見で「溶けた核燃料が写っているとすれば、今後の廃炉作業の中で大きな一歩。取り出し作業をどう進めたらよいのかという大きなヒントが得られるのではないか」と話した。(共同)
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