Monday, January 30, 2017 10:20 AM

首相、トヨタ社長と会談へ 世界販売5年ぶり首位陥落

 安倍晋三首相がトヨタ自動車の豊田章男社長と2月3日に東京都内で会談する方向で最終調整していることが30日、分かった。トヨタが同日発表した2016年のグループ世界販売台数は、米国の落ち込みで5年ぶりに首位から陥落。17年は「トランプ・リスク」が懸念材料となる。2月10日の日米首脳会談を前に、自動車分野の貿易不均衡を問題視するトランプ大統領への対応を協議するとみられる。

 「米国第一主義」を掲げるトランプ大統領は、米国車の日本販売が低迷を続ける一方、日本車が米国で大きな販売シェアを維持する現状を「不公平」とみている。主力市場の米国が関税引き上げなどで揺さぶりを掛けてくれば、トヨタをはじめ日本メーカーへの打撃は避けられない。

 トヨタの16年のグループ世界販売台数(ダイハツ工業と日野自動車を含む)は前年比0.2%増の1017万5000台となり、ドイツのフォルクスワーゲン(VW)に首位を譲った。(共同)