Monday, January 30, 2017 12:43 PM

ホンダ、GMと共同生産へ 20年に燃料電池システム

 ホンダとゼネラル・モーターズ(GM)は30日、水素で走る燃料電池車の次世代システムを共同で生産すると発表した。折半出資で米国に生産子会社を設立。2020年ごろの量産開始を目指す。協力することで燃料電池車の課題である割高な生産コストを減らし、環境対応車を巡る競争を有利に進めたい考えだ。

 両社は13年から燃料電池システムの共同開発を進めてきた。量産するのは、燃料電池とその周辺機器で、小型化を進め、両社が20年以降に投入する燃料電池車にそれぞれ搭載する。両社がそれぞれ4250万ドル(約49億円)出資した生産子会社を、ミシガン州にあるGMの工場内に設置。社長と副社長は2年ごとの持ち回りで当初はGMが社長、ホンダが副社長を出す。生産子会社は今後、新たに約100人の雇用を創出する見通しだ。

 米国では、カリフォルニア州が18年から排ガスゼロ車の一定割合の販売を自動車メーカーに義務付けるなど、環境規制が厳しくなる。ホンダは、燃料電池車の需要は米国が一番見込めるとみてシステム生産を米国に集約する。栃木県高根沢町での生産は今後、停止する方針。(共同)