Monday, January 30, 2017 5:12 PM

入国禁止、米産業界が反発 政権「身内」企業も

 難民受け入れ凍結やイスラム圏7カ国からの入国禁止を決めたトランプ大統領に対し30日、米産業界から反発が相次いだ。自動車大手フォード・モーターや金融大手ゴールドマン・サックスなど、政権に協力し「身内」とみられた企業のトップも反対の立場を明確にしている。欧米メディアが報じた。

 フォードのフィールズ最高経営責任者(CEO)は従業員向け声明で「支持しない」と明言。電機大手ゼネラル・エレクトリック(GE)のイメルトCEOは「GEは世界中からの賢く、献身的な従業員なくして存在し得ない」と訴えた。電気自動車メーカー、テスラ・モーターズのマスクCEOはツイッターで反対を表明。3人とも、製造業の雇用拡大に向けて議論するホワイトハウスの会議のメンバーだ。

 トランプ政権の中枢に出身者を多数送り込んだゴールドマンのブランクファインCEOは「多様性というのは任意で選ぶものではない。あらねばならないものだ」との音声メッセージを従業員に送り、多様な人種や宗教を認め合うことの重要性を強調した。(共同)