Monday, January 30, 2017 5:13 PM

難民2万人、行き場なくす 国連弁務官が凍結解除要請

 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)のグランディ高等弁務官は30日の声明で、トランプ政権による難民受け入れの120日間凍結について「推計で2万人の難民が行き場をなくす恐れがある」と指摘、速やかな凍結解除を求めた。

 グランディ氏は凍結により、今週だけでも米国行きを望んでいた800人が再び落ち着き先を探さねばならなくなると強調、「非常に懸念している」と述べた。

 国連のゼイド人権高等弁務官も30日、トランプ政権のイスラム圏7カ国からの入国禁止決定について、ツイッターで「国籍のみを理由にした差別は人権法違反だ」と非難した。「禁止は卑劣だ」とし、テロ対策にも逆効果だと指摘した。(共同)