Tuesday, January 31, 2017 9:49 AM

中国、参加60カ国超目指す 一帯一路会議、米に対抗

 中国が現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」をテーマに北京で5月に開く国際会議で、60カ国以上の政府代表の参加を目指していることが31日、分かった。外交筋や共産党関係者が明らかにした。「米国第一」を掲げ保護主義色を強めるトランプ大統領に対抗、経済のグローバル化を推進する姿勢をアピールする狙い。

 今年後半の第19回党大会を控え、党は会議を「党大会に次ぐ今年の重要行事」と位置付けている。一帯一路構想を提唱した習近平国家主席(党総書記)の外交成果を強調、党内の求心力を高める意図もある。

 中国政府によると、100以上の国・地域・国際組織が構想を支持し、40以上の国・地域が既に中国と協力文書を締結した。1月の会談で習氏から招待を受けたスイスのロイトハルト大統領のほか、フィリピンのドゥテルテ大統領ら20カ国以上の首脳が参加のめどが付いたもよう。(共同)