Tuesday, January 31, 2017 9:51 AM

日中韓会談、当面見送り 慰安婦対立が長期化

 政府は、2月10日ごろを軸に中韓両国に打診していた日中韓3カ国首脳会談を当面見送る方針を固めた。政府関係者が31日明らかにした。韓国・釜山の慰安婦少女像設置を巡る日韓対立が長期化し、中国も慎重姿勢を崩さないため、早期開催は困難と判断した。安倍晋三首相は年内の3カ国会談を目指すが、混乱が続く韓国政局の行方を見定める必要もあり、調整は難航しそうだ。

 関係者によると、政府は昨年12月に、今年2月10日前後を軸にした日程案を中韓両政府に打診した。韓国は当初、前向きの意向を示したが、慰安婦像設置を受けて1月に駐韓大使が一時帰国するなど日韓関係が悪化。韓国内の政情不安定化も拍車が掛かり、来日のめどが立っていない。

 中国側は打診に対し、態度を保留。1月20日に北京で開いた日中外務省局長協議で日本側が重ねて早期開催を求めたものの明確な回答を避けた。(共同)