Tuesday, January 31, 2017 6:23 PM

元首相妻ら1億円超受給か フィヨン氏、仏紙が報道

 フランス大統領選の中道・右派候補、フィヨン元首相の妻が議員秘書などとして不明朗な「給与」を受け取っていた疑惑で、フランスのメディアは1月31日、妻が受給した総額は90万ユーロ(約1億1000万円)に上り、元首相の長女ら2人も計8万4000ユーロを受給した疑いがあると報じた。2月1日付の週刊紙カナール・アンシェネの報道としている。

 前週の同紙は1998年以降、妻が総額60万ユーロを受給したと報じたが、新たに88年から約30万ユーロを受け取っていた疑いが浮上。元首相が上院議員を務めた2005〜07年には、弁護士資格を持つ長女と長男が「給与」を受け取っていたことも分かったという。

 公金横領などの疑いで予備的捜査を行っている検察当局は1月30日、元首相夫妻を5時間余り事情聴取した。元首相は「仮に立件されるような事態になれば、立候補を断念する」としており、4月23日の大統領選第1回投票を控え、国民の注目が集まっている。(共同)