Wednesday, February 01, 2017 11:19 AM

野菜の値段シール不要に〜オランダ企業、レーザーで刻印

 オランダのオーガニック食品大手ネイチャー・アンド・モア(Nature & More)は、スウェーデンでスーパーマーケットを展開するICAと提携し、商品の価格表示で従来のシールに代えてレーザー光線によるマーキング(刻印)を試験導入する。

 USAトゥデイによると、マーキングの対象はICA傘下の店で売られるネイチャー・ブランドのアボカドとサツマイモ。消費者にとって便利になるだけでなく、生産者や店舗にとっても包装コストの大きな節約になる。

 ネイチャーによると、レーザーマーカーの採用で2017年にはアボカドだけで少なくとも72万5000個分の包装の手間が省かれる。「この非接触方式は欧州連合(EU)の有機認証機関(SKAL)の認定を受け、追加物質の使用もなく、表面だけを加工するため味や賞味期限にも影響を与えない」という。

 レーザーマーキング自体は新しい方法ではなく、紙を使った表示や包装を省くことで二酸化炭素(CO2)排出量を削減する手段としてここ数年注目されている。

 英紙ガーディアンによると、英スーパー大手M&Sはココナッツにレーザーマーキングを採用しており、今後は他の商品にも拡大する計画。