Monday, May 11, 2026 7:35 AM

カナダに北米初の新型リチウム精製所〜マングローブ・リチウム

 EV電池材料の製造技術を開発するカナダのマングローブ・リチウム(Mangrove Lithium)は、ブリティッシュコロンビア州デルタに北米初となる商用の電気化学式リチウム精製所「シングル・スタック・プラント(SSP)」を開設した。

 エレクトレックによると、年間生産量は1000トン。同社初の商用リチウム精製施設で、本社機能も兼ねる。

 世界のリチウム精製の90%は中国で行われ、それがリチウム供給の渋滞や価格変動の要因となっているため、北米のサプライチェーン(供給網)強化が急務となっている。マングローブは、独自の電気化学プロセスを用いて従来の方法よりも幅広いリチウム原料(塩水、鉱石、粘土)を電池グレードのリチウムに変換しており、より少ない工程と少ない廃棄物でより安く炭酸リチウムまたは水酸化リチウムを製造できる。

 新工場は、フル稼働時には年間約2万5000台のEVが必要とする電池用リチウムを生産できる。この施設はカナダ国内で完結するリチウム供給網構築に向けた第一歩でもあり、同社は東部でも、より大規模な第2施設の開発を計画中。この施設ではスポジュメン(リチウム鉱石)を処理し、年間約50万台のEVに電池を供給できる規模の精製量を目指す。