Wednesday, February 01, 2017 11:24 AM

他人のiPS移植手術へ 世界初、目の細胞再生

 重い目の病気の患者に、他人の人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作った網膜の細胞を移植する手術を厚生労働省の専門部会が1日、了承した。国の審議は終了し、週内にも厚労相が正式に通知を出す。

 他人のiPS細胞を使う移植は世界初。理化学研究所や神戸市立医療センター中央市民病院を中心とするチームは、今年前半の手術を目指している。

 理研などは2014年、患者本人から作ったiPS細胞を使った移植を初めて実施した。あらかじめ備蓄してある他人のiPS細胞を使えば、移植まで11カ月かかった期間を最短1カ月に短縮でき、約1億円の費用も5分の1以下になると見込まれる。(共同)