Wednesday, February 01, 2017 11:24 AM

弾道ミサイル実験認める イラン、米と新たな火種

 イランのデフガン国防軍需相は1日、同国が中距離弾道ミサイルの発射実験を行ったことを公式に認めた。「防衛能力を向上させるのが目的だ」とし、核兵器搭載が可能なミサイルの実験などをイランに禁じた国連安全保障理事会決議には「違反しない」と強調した。タスニム通信が報じた。

 イランが弾道ミサイル実験を行ったのはトランプ政権発足後初めて。米側は発射実験が安保理決議違反だと非難している。イランを含めたイスラム圏7カ国からの入国を禁止した米大統領令に続き、米国とイランの関係の新たな火種となる可能性もある。

 デフガン氏は「防衛目的での活動には、いかなる国の介入も許さない」とも述べ、政治問題化を図ろうとする米国などの動きをけん制した。イランのザリフ外相も1月31日、ミサイルには「核兵器の搭載能力はない」と主張している。(共同)