Wednesday, February 01, 2017 11:25 AM

首相、隊員死傷で辞任覚悟 南スーダンPKO

 安倍晋三首相は1日の衆院予算委員会で、南スーダンの国連平和維持活動(PKO)に派遣した自衛隊員に死傷者などの犠牲が出た場合、首相辞任の覚悟を持たなければいけないと明言した。10日に米国で行う日米首脳会談で、米国のインフラ整備への協力を伝達する考えも示した。

 民進党の江田憲司代表代行は、秘書官として仕えた当時の橋本龍太郎首相がペルーの日本大使公邸人質事件の際、日本人に犠牲者が出れば辞任する考えだったと説明。「もし隊員が殺傷されれば(同様の)覚悟はあるのか。責任を取るか」と問いただした。首相は「私は最高指揮官だ。そういう覚悟を持たないといけない」と表明した。

 南スーダンに派遣中の陸上自衛隊は安全保障関連法に基づき、武装集団に襲われた国連職員らを、武器を持って助けに行く「駆け付け警護」などの新任務遂行が昨年12月から可能となった。首相は現地の治安情勢について「極めて厳しい」との認識を示した。(共同)