Wednesday, February 01, 2017 11:25 AM

活動への影響を懸念 赤十字国際委、米政権に

 来日している赤十字国際委員会(ICRC)の人道支援活動の最高責任者、ドミニク・シュティルハルト事業局長が1日、東京都内で記者会見し、ICRCに多額の資金を拠出している米国のトランプ政権について「不確実性を含んだ政権で(政策を)注視している」と述べ、活動への影響に懸念を表明した。

 トランプ氏は難民受け入れの凍結を決定。国連への拠出金削減の可能性も示唆している。シュティルハルト氏は「米政府とは強固で良好な関係を築いてきた」と強調、ICRCへの継続的な支援に期待を示した。

 ICRCはシリアや南スーダンなどの内戦、紛争地で医療などの人道支援を続けている。

 シュティルハルト氏は同日、外務省や防衛省を訪れ、日本政府にICRCへの資金拠出の増大や人道支援への積極的関与を求めた。(共同)